JA熊本果実連は9月中旬、熊本工場敷地内で搾汁設備導入工事の竣工(しゅんこう)式を開き、同連や関係各社から22人が出席した。老朽化していた設備の更新に加え、国際的な品質規格に沿った最新設備を導入した。
今回の設備導入により、同工場搾汁効率のアップや操作の安全性、衛生管理を強化。生産効率と品質の向上につながる対策に力を入れた。
搾汁機は従来の15基から9基に集約。また、自動の洗浄装置や濃度制御システムも搭載しているため、衛生水準の向上や製品の品質安定化にもつながる。総事業費は約16億2200万円で、国や県の補助事業を活用した。
同連の橋本明利会長は「国内トップクラスの国産果汁飲料の製造拠点となった。新商品開発や他社との共同開発も展開していきたい」とあいさつ。同連は今後も飲料を中心とした加工品の供給力を拡大し、海外を含めた販路拡大に取り組む。