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[人つなぐ、JA 私たちの自己改革奮闘記](192) 生産資材を安く供給 JAくま

2021.09.21
トラックに積み込まれるプライベート肥料

 JAくまでは、水稲や野菜の肥料を特別価格で販売する「トラック市」を管内4カ所の購買店舗で、毎年1月と7月に開いている。生産コストを低減し、農業者の所得増大を図る。自己改革の取り組みの1つだ。

 トラック市は、同JAのオリジナルプライベート肥料「JAくまオール14」「JAくま454」「JAくま48号」を通常価格より300円(1袋=20キロ)程度安く販売する。肥料の成分などはメーカーと共同で開発。大量に仕入れることで低価格の供給を実現している。

 7月下旬の同市では合計3579袋を販売した。取り組み開始から10年目で、普及率が向上し、供給数量は年々伸びている。毎年1月期の需要が高く、昨年は過去最高の1万1084袋を販売した。生産者からは「生産資材価格が高騰する中で、非常に助かっている」と好評だ。

 同JAでは、生産コスト低減を目的とした出荷用段ボールの値下げや軽トラックやバンタイプなどのタイヤキャンペーンも実施している。今後も農業者の所得増大に向けた取り組みを継続していく。