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ハナショウブ全国へ初出荷

2021.04.30
出荷する花を確認する生産者

 熊本市江津湖水系の豊富な湧水で育つハナショウブが初出荷を迎えた。初出荷には5ケース(1ケース花100本・葉250枚)が出そろい、関東中心に全国へ出荷した。6月上旬まで出荷が続く。最大で日量約60ケースとなる見込み。

 4月中旬、JA熊本市出水支店で2021年産の規格査定会を開いた。部会員2人が早朝から持ち寄ったハナショウブの長さと重量を計測。出荷規格や等級を確認した。色は薄紫と濃紫で、長さ・重量によって特・秀・優の3段階に分けて出荷。

 部会4人で構成する部会は、農家2人が「オクラレルカ」「シマガマ」「ローソクガマ」「シマフトイ」を無加温ハウス1ヘクタールで栽培する。21年産は好天の影響で生育が前進。連年より出荷が前倒しとなったが、重量・長さ共に例年通り順調に生育している。

 田畑一之部会長は「コロナがまだ終息が見えず、県外へ出荷する分のキャンセルなど厳しい状況が続いている。花に触れる機会がない人にも自宅に飾ったり、プレゼントで贈ったり、楽しんで」と話した。