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ウンカ新薬剤が効果 飛来多数の今季 被害最小限 JA熊本市

2020.10.08

JA熊本市は、水稲の害虫トビイロウンカを防ぐため、水稲育苗箱専用殺虫剤「ゼクサロン箱粒剤」(トリフルメゾピリム粒剤)の普及拡大に努めている。田植え前に全体の9割が同剤を使っていたため、同虫が多数飛来している今季も、被害が最小限に収まっている。

トビイロウンカは稲の茎から水分や養分を吸い、稲を枯死させる。梅雨の偏西風に乗って中国南部や東南アジアから飛来。寿命は1カ月程度だが、雌は1回に300~400個の卵を産み、秋口まで複数回にわたって繁殖を繰り返す。

2020年はウンカの飛来をもたらす梅雨が長引いた。そのため、熊本県によると県内での発生数は昨年の8倍、例年の18倍と過去最大の規模となったという。

ゼクサロン剤は抵抗性ウンカ類にも優れた効果があるとされる。同時に水稲への安全性が高く、残効も長い。昨年出たばかりの新しいウンカ剤で、JAは県央広域本部と連携して、普及を進めてきた。同剤はJA全農が農薬メーカーと共同開発した。18年に農薬登録されている。

県の普及員は「毎年ウンカがどう出てくるのか分からない。早い段階から防除をして被害を少なくしたい」と話した。

JAは今後も県・市・経済連を通して、水稲被害を防ぐために薬剤の普及に努めていく。