
JA熊本市茄子(なす)部会が作る、旬の夢未来ブランド「でこなす」の出荷が順調だ。JA野菜広域選果施設では10日現在、日量60トンを連日出荷する。4月下旬~5月の最盛期には、日量120トンまで増える見込みで、最盛期は6月中旬まで続く。出荷数量合計1万2500トン、販売金額45億円以上を目指す。
部会は164戸が約76ヘクタールで栽培する。部会員の8割が、天敵を活用した病害虫防除を導入。安全で安心できる栽培に取り組む。
坂本雅彦副部会長は「19年産は暖冬のため、生育は順調。肉付きが良く、ボリュームもある。消費者に安全で安心できるナスを届けるため、栽培管理を徹底していきたい」と意気込んだ。
試験的に導入していた「PC筑陽」は、19年産全体の約8割を占めた。「PC筑陽」はブランド「でこなす」の品種「筑陽」同様、高品質で、とげがないことから、作業効率向上と労力削減につながっている。来年度は、全体の約9割が「PC筑陽」に切り替わる予定だ。