熊本の農畜産物

【イチゴ】イチゴ専門部会県版GAP取得/JAやつしろ

2020.03.26

 熊本県のJAやつしろイチゴ専門部会が熊本県版GAP(農業生産工程管理)の認証を取得した。専門部会は4生産部会147戸でつくる。2018年度は総面積51.5ヘクタール、出荷量2250トン、販売金額28億1500万円と県内でも有数のイチゴ産地だ。

 同JAではトマト共販部会が18年度に県版GAPを取得している。トマトに次ぐ生産規模を持つイチゴ専門部会も、消費者や市場に選ばれる産地づくりと生産者の安全管理のレベルアップに向け、認証の取得が求められていた。認証は2月下旬。

 専門部会は、17年度から取得に向けた活動を開始。JGAP指導員の資格を持つ営農指導員と販売担当者による「GAP推進チーム」が四つの生産者部会の役員と連携し、進めた。

 GAPの先進地視察研修を行い、管内14カ所にモデル圃場(ほじょう)を設置。「農舎等整備講習会」も実施した。事故防止対策として圃場管理マニュアルを作成して危険箇所の表示など「見える化」もした。営農指導員の古閑寛之さんは「GAPの基本農舎などの整理整頓。農薬・肥料・資材の無駄をなくすことで低コスト化につながる。GAP取得で生産者の意識改革にもなった」と話す。
 
 生産者からは生産記録の記帳が増えることへ戸惑いの声もあったが、記帳の重要性を丁寧に説明して理解を得て、取得につなげた。
 
 本口雄士同専門部会長は「生産者や部会組織、JAが一体で選ばれる産地作りを目指してきた。今後は認証を維持しながらさらに上のGAPにレベルアップすることが必要だ」と話した。