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【イ草】伝統い業 次代に 再生産で覚書調印 移植機 苗処理機/熊本県連絡協とクボタ

2020.03.13
試作機と田島組合長(左から3人目)ら関係者

 熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会と農機メーカーのクボタは3月上旬、八代市でイ草用移植機・苗処理機の再生産に関する覚書調印式を開いた。今年の秋から、台数限定で生産が始まる。同社による生産は約20年ぶり。JA熊本経済連を含めた三者が調印し、試作機が披露された。

 同社は1998年、移植機の生産事業から撤退していた。イ草生産者の高齢化が進む中、作業の省力化には移植機・苗処理機が不可欠だが、製造中止から時間がたち、産地で機械の老朽化が深刻な問題となっていた。JAやつしろや行政で構成する同協議会とJA熊本経済連は、同社へ製造再開を要望していた。

 再生産決定について協議会の田島幹雄会長(JAやつしろ組合長)は「働き手不足が進む中、機械なしで『い業』振興はない。協力に感謝したい」と喜んだ。同社の南龍一常務は「500年続く日本の伝統産業『い業』の継承に貢献できて光栄」と話した。

 移植機と苗処理機は、生産者による試験運用を踏まえて改良。2年間で移植機88台、苗処理機86台を今秋から販売する。希望小売価格は移植機が770万円、苗処理機が220万円。生産者の負担軽減のため、八代市や氷川町、県が補助を検討している他、国へも支援を要請する予定だ。