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【農福連携】学び実践 地域の課題解決の切り札 商品づくり+ネット販売 ITからめ年4回授業/熊本県立菊池農高

2019.07.19
福祉施設の人と共に農作業をして商品のストーリーを考える農高生

 県立菊池農業高校は、インターネットを活用した農業や福祉の課題解決を目指す「農福連携授業」に取り組んでいる。学科、学年を越えたチーム31人の生徒が、年4回の「実践型ネット販売授業」で、農産物の商品作りからネット販売までを実践する。菊池市の「菊池グローカルビレッジ構想事業」の一環。

 インターネット業界大手・ヤフーのIT(情報技術)人材育成プロジェクト社員が講師を務め、生徒を導く。ITの力で菊池市の力をつなぎ、地域の課題解決や活性化を目指す。

 同校によると「農校生によるこのような取り組みは全国でも珍しい」という。2018年度は、畜産科学科の3年生34人が、ネット販売の基本を学んだ。19年度は市内の福祉施設と連携。商品作りからネット販売ページの作成を学ぶ。

 菊池市の社会福祉法人「菊愛会」と連携。一緒に農作業もして、販売商品を決める。最終的には、「菊愛会」の商品としてネット販売する。

 1回目の授業が7月中旬、同校であり、Eコマースの基礎、マーケティングの基礎や手法、農産物のネット販売を学んだ。翌日、チームの代表生徒12人が、販売するための商品やストーリーを考えるため、同市内の耕作放棄地で、大豆の種まき作業やネットに上げる写真の撮り方を実践した。

 農業科2年の宮本泰志さん(17)は「しっかり考えて商品を作り、よいネット配信をして売れるよう頑張りたい」と話した。担当の山下智教諭は「農業の課題と福祉の課題を結び付け、生徒一人一人が今後の農業を考えるような取り組みで進めていきたい」と話した。

 次回の授業は9月6日。生徒はその日までに6班に分かれ、班ごとにテーマを絞り込む。