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集落営農法人で全国初 TMRセンター設置 耕畜連携に弾み/熊本県大津町ネットワーク大津

2019.05.16
大津町に完成したTMRセンター内覧会で、配合からラッピングまでの流れを見学する参加者

 熊本県大津町の集落営農法人・ネットワーク大津(株)は、肉用牛向け発酵TMR(混合飼料)を製造するセンターを整備した。地元産の飼料用米を加工した稲子実発酵飼料(SGS=ソフトグレインサイレージ)を原料に用いる。畜産農家はTMRを配合飼料の代わりに使え、最大で3割のコスト減になる見込み。集落営農法人のTMRセンター設立は全国初という。

 センターの落成式と内覧会が9日、大津町であり、行政、JA関係者ら57人が参列した。同社の齊藤洋征社長は「地域の水田を生かして栽培する飼料用米を加工でき、市場に左右されない良質で安価な飼料を提供できる」と力を込めた。耕畜連携を進め、畜産の飼料コスト削減につなげる。

 SGS、稲発酵粗飼料(ホールクロップサイレージ=WCS)、稲わら、焼酎濃縮液などをTMRに配合。ラッピングをして約1カ月保管後、出荷する。配布先は菊池地域の畜産農家。7月から出回る予定だ。

 センターは敷地面積7700平方メートル、建屋面積630平方メートル。製造数量は月120トン、2025年には同250トンを目指す。建設には農林水産業みらいプロジェクト助成事業を活用した。
 
 参列したJA菊池の大島洋副組合長は「JAが耕種農家と畜産農家をつなぎ、地域農業の発展に尽力したい」と話した。畜産農家の瀧内権二さんは「コストの削減にもなるし、大変助かる。地元で生産された良質な飼料で、肉質の向上になればうれしい」と期待を込める。