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【キュウリ】環境制御 全戸で導入 周年安定供給狙う/JA熊本市

2019.01.04
キュウリの栽培状況を検討する中山さん㊧と上原指導員

 JA熊本市北部支店管内のキュウリ栽培農家10戸が、全戸で環境制御システムの導入に乗り出した。収量・品質の向上につなげる狙いだ。JAと連携しながら技術の確立と普及・定着を目指す。

 導入のきっかけは、消費者ニーズに見合った安定供給の実現が必須課題にあること、年々、高齢化や担い手離れが進み、農家戸数や施設面積が減少する中、農家の負担軽減と収益率増加の必要性が高まったことにある。より効率的な栽培環境を整えていくために、JA営農指導員が中心となり、推進していくことを決めた。

 現地検討会や指導員による圃場(ほじょう)巡回を増やし、導入の利便性や活用方法の説明を重ねてきた結果、導入農家は18年、前年よりも2件増えた。収量も10アール当たり15トン(前年比15%増)に増加した。

 JAの上原拓也営農指導員は「目標収量は20トン。確かな成果を基に、未導入農家への普及推進を続けたい。システム化が進むことで、周年安定供給を実現したい」と話す。

 導入3年目の中山暁雄さん(31)は「天気予報や自分の感覚を頼りに栽培してきたが、環境測定を行うことでハウス内環境の良しあしが数字で分かり、管理が行き届くため、病気の発生も少ない。収量の増加につながっている」と効果を実感する。中山さんは「環境制御を活用しながら、収量だけでなく、品質・秀品率を上げていきたい」と展望する。