熊本の農畜産物

【水前寺セリ】順調 伏流水育ち歯応え魅力 年末年始食卓彩る/JA熊本市

2018.12.23
収穫を進める野田さん

 阿蘇の伏流水が豊富に湧いている熊本市東区画図地区で、「春の七草」の一つ「水前寺セリ」の出荷が順調に進んでいる。品種は「京セリ」。市の「ひご野菜」に指定された「水前寺セリ」の銘柄で、名古屋や大阪などに出荷している。

 JA熊本市園芸部会水前寺セリ生産部会は21日現在、日量30~40ケース(1ケース1.6キロ)を連日出荷しており、今後25日から来年1月7日にかけて需要が集中。日量60ケースまで増加する見込みだ。

 同市東区画図町で15アールを栽培する野田大靖さん(45)の水田では、収穫が急ピッチで進められている。21日は、早朝より水を張った田んぼに足を入れ、根に付いた土を落としながら長さ40センチ前後のセリを丁寧に引き上げていた。

 収穫後は作業場に持ち込み、手作業で選別をして、新芽と枝2本を1束にして出荷する。「暖冬の影響で成長が早まり、栄養過多で芽が出やすい傾向にある」と栽培面での苦労を振り返りつつ、「品質は申し分ない出来。年末年始の需要に対応できるように、収穫を進めたい」と話した。

 同部会は生産者5戸が約80アールで栽培する。年々高齢化や担い手不足が深刻さを増しているが、新たな節目を祝う食卓に彩りを添える「水前寺セリ」に誇りを持って、栽培を続けている。豊富な湧き水で栽培される同部会のセリは、あくが少なく、シャキシャキとした歯応えが魅力だという。今後、部会は4月いっぱいまで出荷を続け、約7000ケースの出荷を計画する。