熊本の農畜産物

【栗】銘柄化へ加工模索 甘味が凝縮試食も好評 “冷凍+焼く”方法有望/JA菊池

2018.11.13
イベントで販売する「焼き栗」の焼け具合を確認する職員

 熊本県のJA菊池栗部会は、作付け日本一の「ぽろたん」と、人気の高い「美玖里(みくり)」を一層アピールしようと、加工販売の検討を始めた。冷凍保存で糖度が増す特性を生かす考えで、試験では焼き栗にするのが有望株であることが分かった。新たな魅力を加えることでブランド化につなげる考えだ。
 菊池地域は県内で有数の栗産地で、部会は2018年産で約150トンを生産する。部会やJAは、その管内でも作付けの多い菊池市、大津町と県北広域本部菊池地域振興局と共に栗産地プロジェクトメンバーを結成。JA担当職員と部会長、副部会長を中心に取り組みを進めている。

 これまでは生果用、加工用として出荷していたが、より多くの人に手軽に食べてもらうことで知名度を伸ばす方法を模索。他産地の事例を参考に、栗を冷凍保存して品質を保ち、糖度が増すかを検証した。2カ月間冷凍した栗を蒸したり焼いたりなど試行錯誤した結果、栗焼き機を使った焼き栗のおいしさにたどり着いた。

 10月末には、冷凍保存した「ぽろたん」の焼き栗を管内の小学生に試食してもらった。児童からは「おいしい」「『ぽろたん』という栗を初めて知りました」と好評だった。11月からはイベントなどで焼き栗の試験販売も始めた。今後も反応を見ながら、どのような加工品にしていくかさらに検討を重ねていく。

 後藤敬一部会長は「渋皮がポロリとむけて、甘味があるおいしいぽろたんをもっと多くの人に知ってほしい。おいしい食べ方を提供していきたい」と話した。