熊本の農畜産物

【スイカ】もうかる農業の成功モデルに ハロウィンスイカ手応えがっちり 県庁で新品種 情勢報告/JA菊池

2018.10.31
「ハロウィンスイカ」を手にする小野副知事㊥と生産者

 熊本県のJA菊池西瓜(すいか)部会がJA、合志市とタイアップして立ち上げた新ブランド「ハロウィンスイカ」の販売が好調だ。通常の春作スイカの3、4倍の価格で取引される。10月限定販売を踏まえて命名した。新聞やテレビなどマスコミへのアピールも実り、大好評で要望に応じきれないほどだ。生産に取り組んだ4人の生産者が熊本のスイカの目玉にしようと県庁へ出向き、小野泰輔副知事に情勢を報告した。

 小野副知事は試食後「もうかる農業のモデルとしての成功に期待する」と生産者を激励。4人はうまいスイカ作りに懸ける思いを伝えた。

 JA西瓜部会は通常、春スイカをメインに、秋にはキュウリやホウレンソウを栽培している。国の産地パワーアップ事業で取り入れた「低コスト耐候性ハウス」を有効活用するため、2年前から10月に収穫する秋スイカへの挑戦を始めた。栽培期間が真夏になり、栽培は難しく病害虫との闘いでもあったが、長年培ったスイカ栽培の知恵を生かして取り組んだ。

 生産者代表の幸恵堅さん(69)は「新しい品種『ひときわ』との出合いが成功の鍵となった」と話した。試作に取り組んだ4人は「種がほとんどなく、糖度も高く、食感も良い。いいスイカができた」と笑顔を見せた。

 幸恵さんは「栽培は難しいが、手応えを感じた。生産者を増やし、部会だけのブランドではなく、地域を越えて熊本スイカのブランドとして広がり、生産者の活力になればと思う」と話した。

 今年は50アールで2500玉。関係者は、5年後には20ヘクタールで10万玉の生産という夢を膨らませている。