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【自己改革】人つなぐ、JA~私たちの自己改革奮闘記㊹~JA熊本市

2018.09.11
独自に制作しているパンフレット「夢未来みかんのおいしい話」

 JA熊本市は、ミカン出荷時期に合わせて行われる小学生の選果場見学を前に、熊本市西区河内町のJA夢未来柑橘(かんきつ)選果場で教員向け見学下見会を4年前から開いている。子どもへ指導する立場の教員らに、ミカンの知識だけでなく、農業や農家、JAへの理解を促すことで、より効果的な食農教育の実施に努めている。

 7月下旬から8月上旬にかけて2日間開催する下見会には、52校約140人の小学校教諭が参加した。昨年から教育現場へ生産現場の声を直接届けようと、JA柑橘部会長が教員らと対話する機会を設けている。

 下見会当日は、上村英哉部会長が部会の取り組みについて説明するとともに「一つ一つのミカンには、生産者の真心が詰まっていることを、子どもたちに理解してほしい」と思いを伝えた。選果場担当職員が、独自に作成しているパンフレットと映像資料で、ミカンの栽培や河内町でのミカンの生産の歴史を紹介。実際に見学コースを見て回り、選果場内の設備や選果の流れについて説明した。

 

 参加した教員らは「実際に生産者と意見交換できることに意義を感じる」「今回直接知ることができた生産者の思いを子どもらに伝えたい」と声が上がり、下見会に満足している様子だった。

 年間約2.2万トンの柑橘類を荷受けする西日本最大級の柑橘選果場見学に、参加を希望する小学校は年々増え続けており、市内を中心に申し込みが殺到し、今年は過去最多の90校約7400人の受け入れを予定する。見学は、出荷最盛期の10月中旬から11月末まで行う。
 
 同部会は、生産者400人のうち20、30代の若手生産者が約100人いる後継者の多い活気のある部会だ。上村部会長は「生産者自らが現場の活気を発信することで、子どもたちに魅力ある職業として農業に興味を持ってほしい」と期待を込める。