熊本の農畜産物

【長ナス】「PC筑陽」栽培本格化 交配作業から解放 秀品率向上 技術確立 安定生産へ/JA熊本うき

2018.08.17
17年度優秀者を表彰

 JA熊本うき茄子(なす)専門部会は2018年産から、着果促進処理が不要の単為結果性とげなし長ナス「PC筑陽」の本格栽培に取り組む。栽培面積は、全体の約3割に達する見込み。従来の「筑陽」と比べ、労力が要る交配作業を省けるため、昨年から試験的に導入していた。「PC筑陽」の栽培技術を確立させて作業を省力化し、作付面積の維持・拡大につなげる。高齢化に伴う離農に、歯止めをかけるのが狙いだ。

 生産者20戸が4.5ヘクタールで作付けし、8月中旬から定植する。品種特性に合わせた定期的な講習会や現地検討会を重ね、栽培技術の習得を目指す。

 「PC筑陽」は、受粉しなくても安定的に着果肥大する品種。タキイ種苗が開発した。果実のへたなど、植物全体全てに「とげ」がほぼないため、収穫や出荷作業の効率化が見込める。曲がり果の発生が少なく、秀品率向上も期待できる。

 8月上旬に開いた17年産出荷反省会・総会には部会員や市場担当者、JAなどから関係者約50人が出席。17年産ナスの生産経過や販売経過、次年度対策を協議した。17年産実績は「筑陽ナス」が出荷数量1583トン(前年比90%)、販売金額5億9968万円(同92%)、「ばってんナス」が出荷数量19トン(同90%)、販売金額1007万円(同92%)だった。

 松里光洋部会長は「PC筑陽の本格的な栽培が始まるので、JAや関係機関と共に知識を向上させながら、安定生産に取り組んでいきたい」とあいさつした。

 「反収の部」で城本光興さん、「品質の部」で野村一生さんを表彰した。