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【営農指導】】猛暑でサマータイム 早朝作業に対応現地巡回し助言/JA熊本うき

2018.08.09
早朝の巡回先で生産者とナスの苗を確認する山下さん㊨(熊本県宇城市で)

 JA熊本うきは8月から、営農指導員の勤務時間を早める「変形労働時間制」を試験的に導入した。今夏の猛暑の影響で、管内の農家は気温が上がる午前10時以降に仕事ができず、早朝に作業をする実態がある。JAはこれに対応し、営農指導員が6時半から勤務を始めるようにし、対面指導を徹底。実態に合わせた勤務体制で猛暑を乗り切る考えだ。

 1日から31日までの1カ月間、火、木曜日の週2日、出勤時間を午前6時30分から午後3時30分にする。園芸を担当する営農指導員17人のうち11人が対応。残る6人は通常勤務で、JA本所や各営農センターに配置し、火、木曜日も午後5時まで対応できるように備える。

 夏季の生産現場は、昼間にビニールハウス内が高温になることから、生産者たちは日中を避けて早朝の涼しい時間帯から管理作業をする。JAの就業規則に基づく通常の労働時間内では、生産者との現地検討や対面指導できる機会が少ない課題があった。JAの営農指導員は「日中に現地を巡回しても生産者の不在が多く、巡回メモでの対応が多かった」と明かす。今年は異例の猛暑でこうした傾向に拍車が掛かっていた。

 そのため、JAの営農指導部園芸二課の芥川明世課長は「生産者の労働時間と連動した営農指導体制が必要だ」と判断。変形労働時間制の試験的導入を決めた。

 宇城市でナスを栽培する川端光信さん(62)は「いい取り組み。現地で作物の状態に応じた助言をもらうことができ、助かっている」と高く評価。入組7年目の同課営農指導員の山下圭馬さん(27)も「現地で生産者と話す時間が増え、今まで以上にコミュニケーションがとれるようになった」と効果を実感する。

 JAは今後、営農指導員と生産者の双方にアンケート調査をする考え。意見や要望をまとめ、改善点や今後の方針などを検討して来年度の取り組みにつなげる。