熊本の農畜産物

【梨】トンネル施設栽培 センサーで厳選/JA熊本市

2018.07.20
大きく実った「幸水」を収穫する松本さん

 トンネル施設栽培の梨「幸水」の出荷が17日、熊本市西区河内町のJA熊本市芳野梨選果場で始まった。2018年産は開花が例年より早く、大玉傾向。4月以降、適度な雨量と晴天に恵まれ、糖度も乗り、多汁で柔らかい肉質に仕上がっている。

 初日は約3トンが出そろった。昨年から新たに導入した品質測定装置と糖度センサーで糖度や熟度、色や形状、傷の有無を丁寧にチェック。選果員が大きさを厳選して、関東地方を中心に出荷した。内田隆敏部会長は「果実内容、果皮色も良好で、食味も申し分ない。今年産は収量も多く、安定出荷を見込んでいる」と太鼓判を押す。

 同日、西区芳野地区にある松本文昭さん(59)の梨園では、早朝から「幸水」の出荷が進められていた。コンテナ105杯(1杯約20キロ)を収穫して出荷。比較的気温が低い時間帯に収穫を済ませ、品質維持を徹底している。

 松本さんは「養液授粉を導入することで、労力削減に成功した。変わりやすい天候に対応しながら高品質な梨を栽培できるように、新たな技術を取り入れていきたい」と意気込む。

 JA熊本市芳野梨部会は農家23戸が8ヘクタールで、「幸水」「豊水」「新高」「あきづき」を中心に栽培。全戸がエコファーマーを取得し、消費者に安全で安心できる果実を届けようと取り組んでいる。
 出荷は品種ごとに異なり、10月中旬まで続く見込み。今年産全体で150トンの出荷を計画する。