熊本の農畜産物

【イチゴ】「恋みのり」九沖農研センター視察受入 農家所得向上の鍵/JA熊本うき

2018.01.20
現地で生産状況を確認する関係者

 JA熊本うきは1月上旬、九州沖縄農業研究センター所長キャラバンの視察を受け入れた。同センターが開発したイチゴ「恋みのり」の産地振興を図ろうと、九州農政局や流通業者、県内外の生産者、行政、JA関係者ら約70人が参加。先行産地のJA管内で、栽培や販売状況を確認し、課題点や栽培技術確立、安定生産に向けて意見を交わした。
 「恋みのり」は大粒で収量性が高く、栽培管理が容易。果形そろいが良いことから、大規模生産に適応した省力型品種として、普及が進んでいる。
 JAいちご専門部会は、全国に先駆けて「恋みのり」を主力に位置付け、2017年産は4.2ヘクタールと前年から30倍に広がった。JA独自のブランド名「恋のぞみ」として、戦略的販売に力を入れている。輸送性や日持ち性に優れる特性を生かし、海外輸出による販路拡大も検討中だ。

 キャラバン参加者らは、宇城市松橋町の玉川和信さんの圃場(ほじょう)で、高設栽培での生育状況を確認。12月に新設したJAいちごパッケージセンターを視察した。意見交換では、普及拡大に係る支援や輸出への取り組み、栽培技術の確立に向けた要望など建設的な意見が出た。
 九州沖縄農業研究センターの栗原光規所長は「関係団体が連携して、問題解決や技術向上、普及拡大につなげ、恋みのりを大きく育てていきたい」と期待する。

 JAの堀幹男組合長は「恋みのりで、いかに農家所得向上に貢献できるかを考え、ブランド化を進めていきたい。国内だけでなく海外にも目を向け、組合員のために全力を尽くしていく」と意気込みを述べた。<!-1/20載–>