熊本の農畜産物

【水前寺セリ】春の七草 収穫急ピッチ/JA熊本市

2017.12.21
豊かな湧水で育まれた「水前寺セリ」を収穫する山田さん

 豊かな湧水をたたえる江津湖の西南に広がる熊本市画図地区で、春の七草の筆頭に挙げられる野菜「水前寺セリ」の収穫・出荷が順調に進んでいる。
 JA熊本市園芸部会水前寺セリ生産部会は15日現在、日量20~30ケース(1ケース1.6キロ)を連日出荷している。品種は「京セリ」。正月料理に欠かせないセリは、25日から年明け1月7日にかけて需要が集中し、日量50~60ケースにまで増える見込みだ。

 熊本市東区画図町の山田貴宏さん(51)の水田では15日、「根付き」のセリ15ケースを収穫。「低温の影響で生育に若干遅れがあるが、高品質でおいしく仕上がった。鍋物や吸い物、チヂミなど幅広い料理で味わってもらいたい」と話す。収穫したセリは作業場に運ばれ、一つ一つ手作業で選別。長さを合わせ、新芽と枝2本を1束にして出荷する。出荷先は大阪、名古屋など関西・中部地方が中心。11月中旬から4月いっぱい続き、6000ケースを計画している。

 部会は30年以上前に発足。現在、生産者5戸が約80アールで栽培する。近年、生産者の高齢化が進み、戸数減少が課題だが、20代の部会員も在籍し、活気にあふれている。今後、セリ栽培を魅力あるものにするため、販売や生産技術の向上に取り組む。